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バブルがはじけた後の思いもよらぬ現実

平成1年から2年頃のお話の続きです。

 

10年後には明石海峡大橋が架かるということで

大いに夢と期待を持って淡路島の物件を購入しました。

 

しかし、その後に待っていたのは思いもよらぬ大変厳しい現実だったのです。

 

平成1年~平成2年、この頃を機に日本経済は大きな転換期を迎えました。

 

それは『土地神話』の崩壊から端を発した『バブル経済の崩壊』でした。

 

 

 

 

 

 

 

『土地神話』とは「日本の国土は狭くて限りあるので、人口が増加の一途をたどる以上

土地の値段は上がりこそすれ、絶対に下がることが無い」という神話でした。

 

この当時は今と違って、日本の人口は右肩上がりで増加していました。

 

事実、戦後の日本では土地の値段がこれまで右肩上がりで

基本的に下がることは無く、我々不動産業者や大多数の国民はおろか

テレビに出演する名だたる『偉い評論家の方々』までが

この土地神話を疑うことがなかったのです。

 

前回のブログでも述べましたように

『日本の国土を売ったらアメリカが4つ買える』

と言われるほど地価は狂乱状態でした。

 

土地に限らず一般住宅(戸建てやマンション)も一般の国民にとっては

もはや高すぎて買えない状態になっていました。

 

「この状態を何とかしなくてはいけない」という声が高まる中

日銀の当時の三重野総裁が、不動産への融資の規制に乗りだしました。

これが不動産への総量規制という政策です。

 

これでもって金融機関の不動産への融資が非常に厳しくなりました。

それがまた急激だったので、不動産取引は激減の一途をたどりました。

 

地価は大暴落の方向に進んでしまい、結局これが『バブル経済の崩壊』への

引き金を引いた形となりました。

 

新聞やテレビの報道では、最近の日本経済の低迷のことを

『失われた20年(30年)』ともよく言ったりしますが

この大きな発端となったのは『土地神話』の崩壊から始まった

『バブル経済の崩壊』が大きな原因の一つであることは間違いありません。

 

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