TELで
ご相談予約
  1. 不動産ブログ
  2. その他不動産全般
  3. (1)不動産価格の上昇は共有物件売却の大きなチャンス

(1)不動産価格の上昇は共有物件売却の大きなチャンス

不動産価格の高騰が続いています。

 

特に大阪市内など都市部では、インバウンド需要の増加・建築費の高騰・再開発の活発化などを背景に

ここ10年で地価が大きく上昇しています。

 

こうした中で「共有名義の不動産」をお持ちの方にとって、今こそが売却の大きなチャンスです。

 

 

たとえば、弊社のお客様で10年ほど前に、昭和40年代に建てられた古い賃貸ビルを

兄弟3人で共有されていた方がいました。

 

このビルは老朽化が進み、外壁のタイルが剥がれ落ちる危険もあり、万一歩行者に当たれば

大事故になりかねない状態でした。

 

しかし売却を検討しても、共有者間の意見が合わず、話がなかなか進みませんでした。

 

というのも、このビルには複数の賃借人が入っており、そのままでは買い手からの評価が

大きく下がってしまうため、売却には全テナントの退去が必要というハードルがあったのです。

 

さらに共有者のお1人が、亡きご両親が長年ここで暮らしていたという思い入れから

「売却には断固反対」の立場を取っていたのに対し、他の2人は売却・現金化を望んでいたため

長年にわたって対立が続いていました。

 

 

弊社では、立地の良さからマンション開発向きと判断し、デベロッパーに売却することで

反対されていた共有者の方には “等価交換” で同地に自宅を確保できる案もご提案しました。

 

しかし、この提案にも3者の合意は得られず、当時は見送られることとなりました。

 

 

とはいえ、この3人の共有者はいずれも還暦近くになっておられ、次第に

「このまま子どもたちの代に移行すれば、名義がさらに分散し、管理や意見のとりまとめが

より困難になるのではないか」と将来を見据えて売却の必要性を考えるようになりました。

 

そして近年、大阪市内の地価が急上昇したことにより、状況が変化します。

 

 

デベロッパーの側から「賃借人の退去交渉はこちらで行います」という条件を提示され

買主側がリスクを引き受ける形での提案が成立。

 

これにより、長年売却に反対していた共有者も納得し、ようやく合意に至ったのです。

 

 

 

 

 

 

売却後、3人は長年の懸念から解放されたとともに、得られた現金をそれぞれの老後資金として

活用する目処が立ったことに大変喜ばれていました。

 

感情的な問題や将来の不安を乗り越え、資産を“現金化”することの重要性を象徴する好例です。

 

 

 

 

 

(1)不動産価格の上昇は共有物件売却の大きなチャンス … 続く

 

 

記事の一覧