地方の若者たちは、東京、大阪、名古屋、福岡などの大都市にどんどん移住しています。
仕事も見つかりやすく、娯楽や生活インフラも充実していて刺激のある暮らしができます。
さらに出会いや情報にも恵まれています。
一方で地方都市はどうでしょうか。
駅前は閑散とし、商店は廃業、シャッターが並ぶ通りが続きます。
こんな町に「ここで暮らそう」と思えるでしょうか?
都市部への流出が進むのも当然の結果かもしれません。
また高齢者にとって、徒歩圏内で買い物や交流できる場がなくなることは、日常生活の困難さに直結します。
一方で、商店街が元気な町は、観光客にとっても移住希望者にとっても魅力的です。
地元で育った子どもたちが「いつか帰りたい」と思える町であり続けるには、
生活の中心となる場所に活気があることが必要なのではないでしょうか。
商店街衰退の背景と課題
商店街の衰退の背景には、いくつかの要因があります。
まずは、大型ショッピングセンターの登場と車社会の進展です。
郊外に広い駐車場を備えた施設ができると、人々はどうしても利便性を求めてそちらへ向かってしまいます。
歩いて回ることが基本の商店街は、「ついでに寄れる」便利さでは太刀打ちできません。
また、店舗の廃業が相次ぎ、結果的に人が減り、さらにお店が減るという悪循環も深刻です。
特に車を持たない高齢者や学生などにとって、商店街が衰退することは生活そのものの不便さに直結します。
さらに駅前商店街の衰退も見逃せません。
かつては町の “顔” として観光客を迎え、地元の人たちの交流の場でもあった駅前が閑散としてしまうと
町全体が元気を失っている印象を与えてしまいます。
(2)寂れていく商店街の活性化をいかに? … 続く