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(2)コインランドリービジネスは儲かるの?【大阪】

弊社でも綿密に調査を行いました

 

実は弊社でも、管理物件のガレージや空きテナントの1階部分を活用し、

コインランドリーを導入できないかと検討したことがありました。

 

複数の業者に見積もりを依頼し、実際に営業中のコインランドリーを朝・昼・夜と

時間帯を分けて何度も現地に見に行きました。

 

さらに、「稼働率が高い」といわれる地域にも足を運び、立地の条件や人の流れなどもチェックしました。

 

この調査には約6ヶ月近く時間をかけました。

 

確かに、そうしたエリアは人口も多く市場も大きいのですが、それと同時に競争も非常に激しいのです。

 

 

他店の設備を見ると、最新の洗濯乾燥機を導入していたり、店内も清潔で明るく、付加サービスも充実しており、

「このエリアで勝負するには相当の設備投資が必要なのでは?」という懸念が出てきました。

 

 

また、実際にコインランドリーを経営されている方にもお話を伺ったところ、

「ガス代、電気代、水道代がとにかく高い。一定以上の稼働率がないととてもじゃないけど黒字にはならない」

というリアルな声も聞きました。

 

やはり現場の声というのは非常に参考になります。

 

 

意外と盲点になるのは、月々のランニングコストの大きさです。

 

 

実際に具体的な検討に入ると家賃にガス代や電気代、水道代などの光熱費の月々の持ち出しを考えるとコストは膨大です。

 

最悪の場合、毎月大赤字で維持するためには新たな資金の投入が必要となる可能性もあり、

決してリスクが少ないビジネスとは言えないのです。

 

 

 

 

 

「7年あたりで初期投資を回収できますよ」という業者のシミュレーションが甘かったせいだと

業者の責任にしたところで、ビジネスはすべて自己責任です。

 

業者のシミュレーションを鵜呑みにしてその結果、大赤字を出したところで泣きついていくところはありません。

 

 

一方で、私の同業の不動産業者でコインランドリービジネスで成功を収めている方もいるのも事実です。

 

その方は、次々と営業エリアを広げで長年培ってきたマーケティングや営業ノウハウを発揮して

黒字経営を定着させてきております。

 

しかし、ここに至るまでは試行錯誤で赤字も出し苦労されてきたようです。

 

その方から教えていただいたポイントをお伝えさせていただきます。

 

 

 

 

 

◆ 成功のための3つのポイント + よくある落とし穴

 

《1》立地調査の徹底
駅徒歩距離・住宅密集度・車通行量・競合店舗の有無などを実地でチェック。

《2》セカンドオピニオンの活用
不動産や小売業に詳しい第三者にも収支検証を依頼し、前提条件を再確認。

《3》保守的なシミュレーション
売上は低め、コストは高めに見積もり、最悪ケースを想定して計画を立てる。

 

 

+ 以下は実際に経営してから気づくことが多いポイントです。

● 故障対応やトラブル処理:無人でも利用者からの問い合わせやトラブル対応が発生。

● 清掃・衛生管理:店内の清潔さが評判に直結し、放置は信用失墜につながります。

● 天候や季節による売上変動:梅雨や花粉の時期に伸びる反面、晴天日や寒冷地では利用減が起こります。

● 両替機・釣銭機の管理:釣銭不足やお札の詰まりは顧客満足に直結し、現金管理も重要。

● 盗難・イタズラ対策:無人店舗ゆえに防犯カメラや警備対策が必要で、コストがかかります。

● 広告・集客施策:立地条件が良くても、地道なPRやチラシ、SNS活用など集客努力は不可欠です。

 

 

 

結論から申し上げると、弊社はコインランドリービジネスへの参入は見合わせることにしました。

 

 

成功に導くにはまだ多くの経験、ノウハウが必要と感じた次第です。

 

 

 

 

 

 

(2)コインランドリービジネスは儲かるの?【大阪】… 終わり

 

 

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