ここ数年、「お金の価値って本当に変わらないの?」と感じたことはありませんか?
米の値段が2倍以上。スーパーで買い物すれば、諸々の食品が日々値上げ。
インフレが猛威を振るい始めております。
コロナ以降、世界中の経済は不安定な状態が続いています。
アメリカやヨーロッパ、そして日本でも、景気の後退を食い止めようと各国の中央銀行が大量の紙幣を発行しました。
いわゆる「金融緩和」や「ばらまき政策」と呼ばれるものですね。
こうした流れはウクライナ情勢や中東の不安定化といった地政学リスクと重なり、世界的なインフレを引き起こしています。
物価は上がるのに現金の価値はどんどん下がっていく・・・
そんな感覚、肌で感じている方も多いのではないでしょうか。
私自身、不動産業を本業としていますが、ここ数年は株式や投資信託、債券市場にも関心を持ち、
現在では10社近い証券会社から様々な投資に関する情報を日々受け取っています。
その中で特に最近気になっているのが
「現金の価値が世界的に大きく低下している」
「インフレの波はまだ終わりが見えず、長期化するかもしれない」という声です。
もしこれが事実であれば、今後、私たちの資産を守るには何が安全なのか?という疑問が自然と湧いてきます。
そして実際に多くの富裕層たちが「現金では資産を守れない」と判断し、資産の逃げ場として選んでいるのが
金(ゴールド)・ビットコイン・株式、そしてやはり不動産なのです。
たとえば大阪市中心部のマンション価格が高騰している背景にも、こうした動きが影響していると感じます。
単なる人気や需要だけでなく、世界的に見た「資産の逃避先」としての都市不動産の役割が強まっているのです。
もしこのような流れが本当であれば、資産防衛の観点からも、現金を多く持ちすぎたり
資産が現金に偏りすぎたりしている状態は見直す必要があるかもしれません。
今後もインフレが続く可能性がある中で、現金の価値はさらに目減りするリスクがあります。
とはいえ、バブル崩壊後の「失われた30年」を経験した私たち日本人にとって
「インフレ社会が到来している」と言われても、なかなか実感が湧かないのが現実です。
しかし仮にこのインフレが今後も継続すると仮定した場合には、これまでの「貯金中心」の資産運用を
見直すことも必要になってくるでしょう。
貨幣の価値が減っても、皆が価値を認め続けるものとは何か?
そのひとつの答えが不動産、とりわけ生活インフラが整い治安も良好な都市の不動産ではないでしょうか。
こうした不動産は、使用価値・交換価値の両面で、どの時代においても安定した評価を得てきました。
「価値を守る」とは、単にお金を貯めることではなく、
「どこにお金を置いておくか」を選ぶことでもあるのかもしれません。