先日、仙台で同業者の交流会とセミナーに参加してまいりました。
今回の訪問は、ただの出張というよりも、どこか「原点を見つめ直す時間」だったように感じています。
訪問させていただいたのは、仙台市若林区で不動産業を営まれている株式会社フルタウン様です。
若手経営者のもと、地域に根ざした経営を実践されながら、多くのお客様の信頼を得て成長されている会社です。
また、時代の流れを先取りし、生成AIといった新しい技術も不動産業に取り入れながら、
積極的に取り組まれている姿勢にも大変刺激を受けました。
その実践を目の当たりにしながら
「これからの不動産業のあり方とは何か」を改めて考えさせられる時間となりました。
懐かしさの中にある、仙台という街
私にとって仙台は、昔からどこか特別な場所です。
学生時代、新幹線がまだ通っていなかった頃に訪れたこの街は、今よりもずっと素朴で、静かな地方都市でした。
それが今では東北最大の都市へと発展しています。
新幹線の開通によって人の流れが変わり、街の価値が大きく変わっていく。
その変化を実際に見てきたからこそ、「街はこうして成長していくのだ」と実感させられます。
そして今の仙台は、人口100万人を超える都市でありながら、どこかゆとりを感じる街でもあります。
さすが「杜の都」と呼ばれるだけあって、青葉城周辺の景観や定禅寺通りのケヤキ並木など
街の至るところに緑があふれています。
歩いているだけで視界に自然が入り込んでくる、その感覚がとても心地よく、非常に快適な印象を受けました。
人の温かさは、今も変わらない
そんな仙台には、今でも忘れられない思い出があります。
学生時代、仙台駅2階の日本食堂で偶然知り合った方が、とても親切にしてくださり、
後日訪れた際にはご自宅に泊めていただいたことがありました。
今の時代では少し驚くような出来事かもしれません。
しかし、その時に感じた人の温かさは、今でもはっきりと心に残っています。
そして今回の訪問でも、道を尋ねた時の対応やタクシーの運転手さんの気遣いなど、
同じような優しさに触れる場面が多くありました。
100万都市でありながら、こうした素朴さが残っている。
これこそが仙台の魅力ではないでしょうか。
春の風景に感じた、変わらない時間
セミナーの後、桜のシーズンということもあり桜の名所、榴岡公園を訪れました。
そこでは、染井吉野の淡いピンクと、しだれ桜の濃く鮮やかなピンクが見事に調和していました。
そのコントラストはとても美しく、しばらくその場から動けなくなるほどでした。
公園には屋台が並び、多くの人が楽しそうに花見をしています。
その光景はどこか懐かしく、時間がゆっくり流れているように感じられました。

これから注目される街であるということ
仙台はこれから、間違いなく注目されていく街だと思います。
インバウンドの流れはすでに東京や大阪、福岡で顕著ですが、このバランスの良い都市を
外国人が見逃すとは考えにくいからです。
都市機能が充実している上に自然が豊か、近くに石巻などの漁港にも恵まれ、
新鮮でおいしい海の幸、秋保温泉や作並温泉と行った風情のある温泉街交通アクセスも良し。
どれをとっても、これからの時代に合った条件が揃っています。
不動産の視点で見ても、まだ価格は比較的落ち着いており、長期的な可能性を感じるエリアです。
さらに東京からは新幹線で約2時間弱、大阪からも飛行機で約1時間半。
二拠点生活の候補としても、非常に現実的な距離感ではないでしょうか。
それでも感じる、少し複雑な気持ち
これから仙台が発展し、観光客が増え、街が活気づいていく未来。
それはある意味で、目に浮かぶようです。
しかしその一方で、東京や大阪、京都で見られるようなオーバーツーリズム。
その影響が、この街にも及んでくるのではないかという懸念もあります。
宿泊費の上昇、地価の上昇、物価の変化、人の増加。
そして何より、あの公園で感じたような「のどかな空気」が、少しずつ失われていくのではないか。
発展してほしいという思いと、変わってほしくないという思い。
正直なところ、どちらも本音で、簡単には割り切れない気持ちになります。
最後に・・・
不動産という仕事をしていると、どうしても数字や利回りに目が向きがちです。
しかし本当に大切なのは、その街にどんな時間が流れているのか、どんな人が暮らしているのか。
今回の訪問を通じて、地域に根ざしながら新しい挑戦を続ける企業の姿と、
変わりゆく街の姿、その両方に触れることができました。
仙台という街は、これから大きく変わっていく可能性を持ちながら、
今はまだ大切なものを残している場所のように感じます。
そして、今後二拠点生活を考えておられる方にとって、この自然に恵まれ、食べ物も美味しく、
観光地も豊富な仙台という街を選ばれるのも、一つの方法ではないでしょうか。
東京や大阪、あるいは名古屋や福岡といった大都市からのアクセスも決して悪くありません。
生き方をより充実させるという意味でも、この街を一つの候補として考えてみる価値は十分にあるのではないか・・・
私なりにそう感じた今回の訪問でした。
