マンション・アパートよりも一戸建てが良い理由
車で走っていると「よくこんなに駅から離れたところにマンション・アパートといった
共同住宅を建てる方がいるものだなあ・・」と思うことがあります。
「これでは収益どころか、持ち出しが多くなって苦慮されているだろうなあ・・
ご先祖様からの土地を何とか活かしたいとの思いで、ハウスメーカーの巧みな話術に乗って
建築された方が大半なんだろうなあ・・」と勝手な心配をしています。
立地面で駅から遠く、環境的に賃貸経営には不向きとされる場所において共同住宅を建てれば
築年数の経過とともに入居率が下がり、その結果、採算悪化を招き、いずれは賃貸経営が
成り立たなくなるということが考えられます。
ご先祖様からの土地を何とか後世に引き継ぎたい、自分の代で手放したくない・・
というお気持ちはよくわかります。
思い切って売却して立地の良いところに買い換えるのも一つの選択だと思いますが
実際これがなかなかできないという地主様が多いのも事実です。
土地の有効利用として、ハウスメーカーにマンション・アパートの建築を勧められ
家賃保証や一括借り上げという甘い言葉に乗ってしまうこともあると思います。
ハウスメーカーによる家賃保証や一括借り上げという言葉は、採算面でも大丈夫
という安心感さえも与えてしまいます。
しかし、この言葉の裏には、賃料の見直しで入居率が悪くなれば
家主様から借り上げている建物の実入りとなる賃料が下がるために
借り上げ賃料がどんどん下がる可能性もあることを頭に入れておかなければなりません。
家主様の中には、逆ザヤが出てしまって赤字経営で二進も三進も行かない状況に追い込まれ
これが社会問題にもなって、訴訟も頻発しているという現状です。