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(2)不動産価値を下げないために近隣の方と円満に【大阪】

甥の対応と、ギリギリの着地点

 

この話を依頼主に伝えると、

「あのおっちゃん、昔から変わり者で、人付き合いがとても悪かったからなあ。

近所づきあいもしてなかったみたいやなあ。ずっと独り身で、晩年は病気がちで・・・

葬式もわしが一人であげたんや」と、寂しげに語っておられました。

 

最終的に、私と依頼者と土地家屋調査士の3人で再度頭を下げに行き、ようやく隣地の方から

「もとの境界とされるポイントから15cmだけこちらが譲歩する」ことを条件に

「境界確定には応じる」との申し出をいただきました。

 

 

結果的にこの依頼主の土地については、間口15cm×奥行き約10mの

約1.5平方メートルが小さくなることになったのです。

 

依頼者は「叔父がご迷惑をおかけしたのだから・・」とその条件を受け入れ、

無事に話はまとまりました。

 

買主の建売業者にも納得してもらい、この金額は減額することになり無事解決に至ったのです。

 

 

今回最終的には、こちらが譲歩しながらでも境界が確定したことで、

物件として売却が可能となりましたが、万一、隣が応じず境界確定ができなかった場合は、

物件の売却は不能となるか、かなりの値引きをして、それを承知している他の不動産業者に

売却するしかすべがない状況でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わずか15cmの影響、しかし資産価値は大きく変わる

 

 

今回の話で、この間口15cmの譲歩により、結果として土地の面積も減少。

その分、買主との価格交渉では値引きが発生し、実質的に売却価格が下がる結果となりました。

 

 

この依頼主の叔父I さんがもしご近所とうまくお付き合いされていれば、

境界の立ち会いにもすんなり応じていただき、減額もすることなく円満に解決していたものと思います。

 

 

改めて隣地所有者とは絶対にトラブルは回避すべきということを自分も肝に銘じた次第です。

 

 

 

まとめ:不動産所有と人付き合いは切り離せない

 

 

不動産は、物理的な「土地や建物」だけでなく、そこに関わる「人」との関係性も非常に大切です。

 

日頃の挨拶、近隣へのちょっとした配慮が、将来の資産価値を守ることにもつながります。

 

隣地とのトラブルは自分の大切な不動産価値を守るためにも重要なことなのです。

 

 

「不動産を所有するなら、まずは隣人との良好な関係づくりから」

 

 

これが、私たち不動産業者として、実体験を通じて得た教訓です。

 

 

 

 

 

(2)不動産価値を下げないために近隣の方と円満に【大阪】 … 終わり

 

 

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