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売れない原野山林につけ込む詐欺にご注意を!!

山林に買い手がついたと喜ぶお客様

 

北陸地方に山林を所有しているオーナー様が、突然、知らない不動産業者から

「買い主がいる」との連絡を受けました。

 

この物件はオーナー様の父親から引き継いだもので、長年買い手が見つからず困っておられました。

そのため今回の話を「渡りに船」と大喜びされていました。

 

 

 

電話での話と違うじゃないか!

 

数日後、その業者がオーナー様を訪問してきました。

 

ここでの話が、電話で伝えられた「買い手がいる」という内容とは違い

「これから買い手を探す」と言い出したのです。

 

そして、現地での販売に必要な広告費や販売にかかる人件費として

50万円を負担してほしいと要求されたのです。

 

 

 

 

 

 

これに不審を抱いたオーナー様から弊社に「業者がいま家に来ているのですぐに来てほしい」

との急な依頼が入りました。

 

幸いにも、このオーナー様の会社までは弊社から自転車で3分の距離。

すぐに駆けつけ、業者の話を直接聞くことにしました。

 

 

 

詐欺業者の慌てふためいた反応

 

現場に到着すると、弊社が宅建業者であることを知ったその業者は、

いきなり私が現れたことで意表を突かれた様子で、慌てふためいていました。

 

我々が「電話での話と違うじゃないか!」とのやりとりの末、

その業者は罰が悪そうにその場を去って行ってしまいました。

 

これはおかしいと思ったオーナーさんは、この請求が不正で

振り込め詐欺に引っかかるところだったと気づかれたようでした。

 

 

 

全国的に増える原野商法の詐欺

 

 

数十年前に、日本列島改造論などのブームで、将来の値上がりを見込んで

原野や山林を購入された方が意外と多いことに気づかされます。

 

弊社も最近こうした売るに売れない山林、雑木林、原野などの相談をよく受けます。

 

しかし現在、売却したいけれど買い手がつかないので困っておられます。

 

高齢化や人口減少でこれらの売却が、今後もますます困難が予想される現状があります。

 

所有を続けることで発生する草刈りや維持管理費用が余計な負担となり

早く手放したいと考えるのは当然です。

 

その上、民法も昨年の2023年4月より相続登記の義務化が導入されました。

 

これにより、親や祖父母の名義のまま3年間放置すると罰則が科せられます。

 

こうした所有者の弱みにつけ込む「振り込め詐欺」の手口が横行しているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詐欺に引っかからないためのポイント

 

1. 事前費用の請求には要注意

正規の不動産業者は、事前に高額な費用を請求することはありません。

まだ契約や決済もしないのに先に諸費用や手数料を要求するのは、振り込め詐欺を疑ったら良いと思います。

 

2. 話を鵜呑みにしない

「買い主がいる」「すぐに売れる」といった話に飛びつかず、冷静に確認を。

商談を進める際は単独で行動せず、弁護士や信頼できる不動産業者に中に入ってもらうことが大切です。

 

3. 専門家に相談を

不審に思ったらこのオーナーさんのように、不動産の専門家や信頼できる第三者に相談してください。

もし何かあったときの相談相手として、普段から信頼できる不動産業者との付き合いをしておくことが大切です。

 

 

 

大阪・真田山の地で住まいのアドバイス歴約50年各種物件や土地活用から相続問題など 不動産のことならどんなことでも私にご相談ください

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公認不動産コンサルティングマスター
株式会社フジモト産業 代表取締役 藤元善章

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